書籍:「天地の対話」シリーズ1『あの世とこの世の仕組み ―あの世の科学者との対話を通して見えてきた真実』紹介
「天地の対話」シリーズ1として、<あの世>の科学者との対話が本になりました。
ナチュラルスピリットから2021年8月5日に出版されました。
『あの世とこの世の仕組み ―あの世の科学者との対話を通して見えてきた真実』
出版社:ナチュラルスピリット
著者:三上直子
価格:1800円+税
発売日:2021年8月5日
単行本(ソフトカバー):300ページ
本書紹介
【目 次】
はじめに
序 <天地の対話>とは
1.<天地の対話>の方法
①チームによる受信
②メッセージに有名人が多い理由
2.<天地の対話>で至った最終結論
図1.<あの世〉と<この世〉をつなぐ脳 解説
①〈あの世〉と〈この世〉の対称性
②すべてをつなぐ〈直日〉
③〈この世〉を映し出す脳
④〈あの世〉と〈この世〉のキャッチボールによる解明
⑤〈生成と消滅〉を繰り返す〈この世〉
第1部 <あの世=アカシック・フィールド>の科学者との対話
1.ウィリアム・クルックス:心霊現象の物理学的説明
◎現代科学に対する感想
◎幽界と霊界の違い
◎心霊主義が混迷していった理由
◎エクトプラズムについて
◎入神霊媒と自我意識のある霊媒
◎物体の振動の変換
◎3次元と5次元の違い
◎物理的証明の普及が促進されない理由
(注)死後階層図 解説
2.アインシュタイン&ホーキング:<あの世>と<この世>の成り立ち
◎〈ある・ない〉=〈意識するか・しないか〉
◎次元について
◎この世はホログラムとして見ている夢
◎ブレーン(=シールド)に付いた開いたヒモによるホログラム
◎情報とは何か
◎脳から観念を通して投射された現実
◎ブラックホールとアカシック・フィールドに書き込まれる情報の違い
◎表裏一体の基本設定
◎宇宙の終わり方
◎ダークエネルギーを増大させるものとは
◎ダークマターとダークエネルギーの再定義
◎神への信仰は?
◎〈この世〉の科学者への開示についての質問1
3.南部陽一郎&湯川秀樹:入れ子式の宇宙
◎死後の世界も意識は残る
◎対称性の破れ:消えた反物質はどこに?
◎膜によって隔てられた内界と外界
図2.〈あの世〉と〈この世〉の成り立ち 解説
①〈ヒモと意識〉からなる宇宙
②〈この世〉の成り立ち
③〈あの世〉の成り立ち
④ 神のリーラとしての宇宙
◎<この世〉の科学者への開示についての質問2
◎素領域理論による宇宙の構図の作成
◎未来と過去
◎〈自発的対称性の破れ〉と〈復元エネルギー〉
図2.宇宙の構図 解説
4.伊藤正男:〈あの世〉と〈この世〉をつなぐ脳
◎神の叡智の造作としての脳
◎意識によって機能している脳の働き
◎小脳:無意識的な自我機能
◎脳から観念を通して投射される現実
◎〈この世〉と〈あの世〉をつなぐ脳
◎第2~3層だけで生きている人のホログラム
◎言葉をあてる
◎〈あの世=霊体脳〉と〈この世=肉体脳〉
◎心の発達とシュタイナー教育
図4.私とは:脳との関連において 解説
①〈この世を生きる脳〉と〈あの世につながる脳〉
②〈肉体脳〉における〈自我=私〉の発達
③私=意識している範囲
④発達した脳をもつ人類の特性
⑤神の分身としての〈私〉
第2部 〈天地の対話〉による〈現代科学の限界〉への挑戦
1.ホモサピエンス:火と言葉の獲得
◎〈火〉の獲得
◎〈言葉〉の獲得
2.ブラックホール
◎〈この世〉のブラックホールと〈あの世〉の直日
◎地球のブラックホール
◎物的刷新をするブラックホール
◎TVでブラックホール特集を見て
◎ブラックホールによって生まれる重力
3.4つの力
◎〈4つの力〉と時間
◎4つの力→2つの力
◎ヒモをブレーンに付ける力と離す力
◎光子のはたらき
◎重力の素粒子はあるのか
4.対生成・対消滅
◎斥力によるインフレーション
◎原初と現在の〈対生成・対消滅〉との違い
◎個人の死と〈対消滅〉
5.〈あの世〉と〈この世〉
◎〈あの世〉のヒモと〈この世〉のヒモの違い
◎〈この世〉の9次元と〈あの世〉の9次元
◎量子のもつれ
◎物質と反物質
◎あの世の〈0101〉とこの世の〈1010〉
6.解脱ポイント
◎図6と図7の違い
◎唯識論と図2・図8:無著・世親さんとの対話
7.『神はサイコロを振らない』と『神はサイコロで遊ぶ』
8.人間原理
9.多世界解釈
10.次元について
11.〈全知全能の神〉と〈無知の知の神〉
◎〈全知全能の神〉から〈無知の知の神〉へ
◎科学者の特性と役割
◎〈ヒモ〉か〈意識〉か〈ヒモ+意識〉か
12.まとめ:図8.天と地の対話
図8.天と地の対話 解説
①〈この世〉と〈あの世〉の対話
②難易度の高い3次元
③天界と地上界の関係性の変化
④シールドを解除するには
⑤左右逆向きの〈直日〉
おわりに
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【本文抜粋】
第1部より
◎ウィリアム・クルックス
『100年前の私たちの時代は、物質主義に舵を振り切るのか、それとも霊的世界への扉をこじあけるのか、まさにその分かれ道の只中にいたようです。〈この世〉で信じている物質的な観念を揺るがされるというのは、何とも居心地が悪いもので、私自身もはじめはずいぶんと抵抗感がわきました。それなら〈あの世〉の存在を実験的に確かめようと徹底的に調べてみると、その事実からして、むしろそちらの方が真実であろうと得心し始めたのです』
◎アインシュタイン
『人間の目からみれば、物質とは最も堅固でわかりやすいものだと思いきや、それを粒子や振動にまで分解していくと、実はとらえどころがないものでした。なぜならそれは、あるとも言えるし、ないとも言えるからです。その〈ある・なし〉の鍵が、〈意識するか・しないか〉によるものだというのは、しびれますよね。単にそれだけのことだったのです』
◎ホーキング
『宇宙の本質は真っ暗でした。何もないのです! しかしそのホログラム・システムを自在に使って、見事な宇宙を一瞬で創れてしまうのです。そのシステムの中心がブラックホール(皆さんの言葉でいう直日)だったというわけです』
◎南部陽一郎
『究極の叡智は<無知の知>であり、だからこそ大元の意識は「知りたい!」と思って、ヒモで現象界を作ったのだと聞いて、「なるほど、物理学に携わってきた我々が、なぜあれほどまでに強い好奇心で熱心に研究していたのか」という理由が、わかりました。まさに大いなる意識と合致していた、ということなのですね。それはもう、ガッツポーズものでした』
『科学的スタンスというのは、あくまでも物質的側面に足場があり、その方向からの探究は日進月歩で進んでいるわけですが、どうしても超えられない謎(ダークエネルギーや消えた反粒子など)は、やはりその物質的枠組み自体を超えて、意識の世界を受け入れる以外には解決しようがないからです』
◎伊藤正男
『多くの方は意識については暗に感じてはいるのですが、それを認めてしまうと、ではその意識とはどこから来るのか、何なのかを考えざるを得ない。そうするとまったく分からない上に、科学的基盤の外に出てしまうことになるので、研究者としては不都合なのです。そのため、そう思ったとしても触れないという方は案外いらっしゃるのではないでしょうか』
『最先端の研究者ほど、もはや何らかの大いなる叡智や意識を想定しなければ、これだけの宇宙や脳の設計はできないだろうということは、感嘆と畏怖をもって実感しているのではないでしょうか』
『脳を肉体だけで捉える限り、脳の解明はどこまで進んだとしても、いずれ頭打ちになる時が来ることでしょう。脳というのは霊体と幽体も含めて考え合わせなければ、その機能の全体を紐解くことは難しいからです』
第2部より
◎<言葉>の獲得
2020年6月30日
※討議のまとめ
「暗闇の中で「光あれ」といった時に<この世>ができたということだが、その時の光というのは言葉という意味も含んでいたのだろうか。大元の意識がヒモと結びついて、外界を生んだのが<光>であり、内界を生んだのが<言葉>だったのではないかと思われる。以前、人間が言葉を発した時に、その言葉が観念となって外界を作っていくとも言われていたが、その辺をもう少し説明していただきたい」
『創世神話の「光あれ」とは、意識をヒモにあてて振動させた結果、現象界に必要なエネルギーがそこから生じたということです。その<光>と、「はじめに言葉があった」の<言葉>は、エネルギーとしての振動(=光)、音としての響き(=言葉)という面では、イコールです。それぞれ、外界に対して働きかけるものだからです。
しかし言葉はもう一段深い意味があり、例えば<私>を認識したり、見えないもの、抽象的なもの、内界にあるものを意識化することができる、人間特有の<脳>の機能がそこにはあります。言葉があるからこそ、それを認識できるのです。
<人間原理>とは2つの意味があり、それは視点の中心をどこに設定するかによって違います。宇宙のはじまりを中心におけば、「これだけ無数の泡ができたにも関わらず、その中で人間に適した泡が残っている」ということになります。一方、人間を中心において捉えるならば、「人間がそれを認識(観察)するからこそ、この宇宙はある」となります。それは結局、人間に観察される宇宙しかないということで、(それを量子のようにその瞬間しかないものとすれば)宇宙は物的に恒常的に<ある>という訳ではなく、観察者の人間の脳に認識されてはじめて幻影として宇宙が広がっているに過ぎない、ということなのです。
その2つ(内と外)をつなぐのが<言葉>であり、言葉を伴って認識することによって、宇宙は138億年という時間経過を伴って、今ここに至っているということと、しかし本当は今見ているこの瞬間しかそれは存在しないということが、脳の中で合致するようになっているのです』
◎地球のブラックホール
2020年7月3日
※討議のまとめ
「内的世界での<直日>は、外的世界での<ブラックホール>だということなので、そうすると直日と同じ数だけブラックホールもある、ということになる。結局、あまりに小さいものは見えないのだろうが、地球の中心や個人の中心にもそれはある、ということなのではないか」
『地球の中心にも、個人の中心にも、ブラックホールはあります。ブラックホールは物質的な何かではなく、物質の中にあるエネルギーの重心です。つまり、エネルギーが渦巻く中心の<無>がその本質です。その<無>を根源としながらも、一方で巨大な重力と放射力を持ち、宇宙の循環ミキサーとしての役割をブラックホールは果たしています。
個人や地球のブラックホールは、宇宙のそれと同じ性質を持っていますが、その働きは極めて小さいために、未だ認知されていないのです。
それでも、それぞれに重力が働いているのは、例え極小であってもブラックホールがそれぞれにあるためです。つまりブラックホールがあるところに重力はあり、そのおかげで物質は固まりとして存在でき、エネルギーは回るという仕組みになっているのです』
◎重力の素粒子はあるのか
2020年7月22日
※討議のまとめ
「光子(電磁気力)、強い力、弱い力は素粒子として発見されているが、重力だけは素粒子として発見されていない。それは重力も時間や空間や個と同じように(外的世界の)観念であるために、素粒子としては発見されないのではないだろうか」
『重力は外的世界でのみ感じられるものであり、<この世>の観念ですので、内的世界でも通用する<素粒子>としては発見されません。重力として働いている引力を外的世界のエネルギー換算で計測することは可能ですが、重力子という素粒子としてはけっして見つからないということです』
◎物質と反物質
2020年8月3日
※討議のまとめ
「<あの世>も<この世>も大きな意味では<現象界>だが、その物質と反物質の違いは何だろうか。反物質も反対の物質ということで、物質なのだろうか」
『反物質は素粒子の世界で見つかっていますが、それは量子の内的世界での話です。粒子と反粒子は対で存在し、それらは恒常的に一か所に存在するものではなく、電子のように不確定性原理(あるいはあらゆる可能性があるという蓋然性)の中で把握できるものです。
部の科学者は、素粒子レベルで反粒子があるならば、同じ原理でそれらからできている物質にも反物質があるはずだとあてはめ、地球があれば反地球もあると推察しています。しかし、<この世>は究極的にはホログラムによって映し出された世界ですので、(実際には)物理的に反物質が存在するということではありません。
ただ、<この世>の情報を消去するためのデータ(数値情報)は、<あの世>に存在しています。
例えば、テレビの映像も電気信号に変えて情報が送られていますが、脳で見ている<この世>の映像も、(脳内の)電気信号を可視化したものにすぎないのです。ですので、実際に<物質>と<反物質>があるというよりも、それを映し出した情報データを、互いに打ち消し合うものが存在するということです』
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【おわりに】
2015年秋に当時習っていたフルートの先生から、「呼吸の状態が気になるので、病院で診てもらった方がいい」と勧められ、気軽に受診してみたところ、肺の機能が6、7割にまで低下しているとのことでした。それに対する有効な治療法はあまりないようなので、まあ60代半ばまで悔いのない人生を送ってきたことだし、「自然に生きて、自然に死にたい」と伝えて、以来一切の検査も治療も受けないまま今日に至っています。
検査を受けた病院は、かつて精神神経科に勤務していた総合病院でもあったので、それ以降まったく受診しなかったせいか、いつの間にか私は死んだことになっていたようでした。それほど検査結果は深刻なものだったのかもしれません。
しかしありがたいことに、今なおそれほど支障なく日常生活を送ることができているのは、朝の20分間ヨガが効を奏しているようにも思います。1990年頃に友人から勧められて通っていたヨガ教室は、空中浮揚で有名な成瀬雅春先生が主宰されている教室で、そこの空気に短期間でも触れたことは、私にとっては大きな体験となりました。
とは言え、ときには酸素濃度が下がったり、肺に違和感を持ったりすることがなくはなかったのですが、本書でも書いてきたように霊体に意識を向けたり、<色即是空・空即是色>、「あると思えばあり、ないと思えばない」ということで、意識の在り様をコントロールしてきた面もありました。そういう意味では、本書でまとめてきたことを、自分の身体をかけて実験してきた、というような気もします。
かつて健康だったときは、子育て支援のための講演や研修で全国を飛び回っていたのですが、2017年秋に玄関先でサナギから羽化しかかったままこと切れたチョウを見たその日に、「飛べないチョウにならないように」というメッセージを受けました。それ以降は、その警告に素直に従って一切の社会活動から退き、伊勢で<魂の対話>と<天地の対話>に専念する日々となりました。そうなってみると、それはそれでなかなか楽しい毎日になったのです。
そうした中で、宇宙物理学をはじめとするさまざまな科学的動向を知るためには、本以外にも、『コズミック・フロント』や『サイエンスZERO』などのテレビ番組、そして『ニュートン』(Newton)や『別冊日経サイエンス』などの雑誌は、最新情報を得るためには大変参考になりました。
現代の科学者が、熱烈な好奇心によって新たな発見に挑んでいく姿はなかなか感動的で、いつも心躍る思いで学ばせていただきました。また科学者と同様に、必要に応じてどこまでも出かける番組制作者や取材の方々にも、毎回頭の下がる思いがしました。
例えば、『神の数式』という番組では、プリンストン大学のジョン・シュワルツ氏が、「超ひも理論」を極めていく姿が丁寧に描かれていました。一旦見捨てられた「ひも理論」を、<絶滅危惧種>と揶揄されながらも「超ひも理論」へと展開し、最終的にマイケル・グリーンさんと共に、<神の数式>と言われるまでに仕上げていかれたその過程で、n=496という完全数が繰り返し出てきて、<神の数式>に辿り着いた瞬間には、大きな雷鳴が轟いたという話は、たいへん興味深く感じられました。
というのは、私自身の体験談をまとめた『則天去私という生き方 心理学からスピリチュアリズムへ』や、『天の法則・地の法則 夫の末期がん1年1か月の記録』という本においても、なぜか重要な場面では突然雷鳴が轟くことが多かったからです。また、私たちの<天地の対話>においても、重要な洞察に達したときに突然雷が鳴った、ということも何回かありました。
さらに、先日見ていた『サイエンスZERO』の「超巨大雷スーパーボルト――‟対消滅”の謎を追え」という番組では、理化学研究所の榎戸輝楊さんが登場されて、巨大雷の中では物質と反物質の対消滅が起こっているという発見をし、2017年に『ネイチャー』(Nature)誌にその論文が掲載されたところ大変注目された、という話をされていました。
それを見ながら、「超ひも理論」の最終解のときの雷鳴と、私たちが聞いた雷鳴と、物質と反物質の対消滅によって生じる雷鳴とが、どこか深いところで結びついたように感じられたのです。しかも、本書の出版のために伊勢までお越しいただいた、ナチュラルスピリット社の今井社長と、最後にこの雷の話をした直後に突然雷鳴が轟いて、一同思わず顔を見合わせてしまいました。結果的にそのことが、出版に対する私たちの迷いを、払拭することになりました。
私たち人類が知らないことはまだまだたくさんあり、おそらくどこまで解明していっても、<無知の知の神>は、またその先で微笑んでおられるような気がします。それでも昨今の科学的解明は目覚ましいものがあり、現在の宇宙泡の始まりのゼロ点に達するのも、もはや時間の問題ではないかと思います。
本書が、その最後のブレークスルーに何らかのヒントになることを願いつつ、この辺で私たちが見てきた神話とも言えるような物語を終えることにしたいと思います。
サラ・プロジェクト代表 三上直子