書籍:「天地の対話」シリーズ3『新たな地球への遺言 <魂の対話>から見えてきた人類の問題』紹介

 「天地の対話」シリーズ3 出版のご案内

 

『新たな地球への遺言 <魂の対話>から見えてきた人類の問題』

 

シリーズ1は解明が9次元に達したところからの話が中心となり、シリーズ2は3~7次元の〈リセット・リスタート〉の話が中心になっていました。それに対して、このシリーズ3は、この地球に住んでいる私たち自身の話として、なぜ今回もリセットに至るのか。3次元は〈因果応報の法則〉が働いているとのことですが、どのような〈因〉があったのかを、多角的な視点からまとめたものです。

 

出版社:ナチュラルスピリット 

著者:三上直子

価格:1900円+税

発売日:2022年2月10日

単行本(ソフトカバー):312ページ

 

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本書紹介

 

【目 次】

 

はじめに

 

第1部 『だからその日はきっとくる』抜粋 〈この世〉での視点

 1.不都合な真実

 2.心のレントゲン 見えない心を見る

 3.お母さんのカウンセリング・ルーム

 4.「殺意を描く子どもたち」

 5.コミュニティ・カウンセリング・センター

 6.大学での日々

 7.Nobody’s Perfect  完璧な親なんていない

 8.いい気なもんだ

 9.だから〈その日〉はきっと来る

 

第2部 立花隆〈あの世〉でのインタビュー 〈あの世〉からの視点

 1.立花隆さんとの対話

  ◎あの世で目覚めた時の感想

  ◎シリーズ1&2の感想

  ◎心霊学について

  ◎八箇条の原則について

  ◎因果応報の法則

 2.〈あの世〉の科学的証明 クルックス×河合隼雄×キューブラー・ロス

 3.虐待の影響 ヒトラー×アリス・ミラー

 4.脳と意識 伊藤正男×フォン・ノイマン

 5.経済について 田中角栄×渋沢栄一×ルドルフ・シュタイナー

 6.性と宗教(聖と俗) 空海×フロイト×奈良林祥

 7.思考力と創造性(本、漫画、動画の影響) 夏目漱石×手塚治虫×伊藤正男

 8.〈無知の知〉と〈観念〉 ソクラテス×池田晶子×南部陽一郎

 9.〈心の闇〉と〈アストラル界〉 コナン・ドイル×三島由紀夫×河合隼雄

10.インタビューを終えての感想

 

第3部 地上における〈魂の対話〉  

 Ⅰ.フロイトとソクラテスの対話 〈魂の対話〉における質問とは

 Ⅱ.〈魂の対話〉によるそれぞれの変化

   1.〈魂の対話〉はどのように行われたか

 2.「自分と他者に対する基本的な構え」による分類

 3.BとCとの葛藤の中で、何ゆえCを選んだのか?

 4.Cに切り替えた時に、自分の心のありようや、家族関係・人間関係がどのように変わったか?

 5.B脳とC脳の違い

 6.アストラル界への影響

 

おわりに

 

 

 

【はじめに】

かつて、本というのは神への捧げものとして書かれていた、という話を聞いたことがあります。〈天地の対話〉シリーズはこれで3作目になりますが、いずれも最初は各節目で、〈あの世〉のアカシック・フィールドへの報告書として書いていたものでした。

 

ですから、<この世>ではあまり一般受けしないだろうと思っていましたが、今井社長のご厚意によって、シリーズ1~3として出版していただくことになり、よりしっかりと編集する機会となりましたことを、まずは心より感謝いたします。

 

シリーズ1は、『あの世とこの世の仕組み あの世の科学者との対話を通して見えてきた真実』として、主にあの世の科学者との対話を中心に、あの世とこの世の成り立ちについてまとめたものでした。

 

シリーズ2は、『アセンションからリセット・リスタートへ 〈天地の対話〉による10年間の挑戦』として2012年12月に予定されていたアセンションが不発に終わった時点で、次なる目標として〈リセット・リスタート〉があの世で計画され、それに従って次々と降ろされてきたメッセージを、スピリチュアルな観点からまとめたものでした。

 

この〈リセット・リスタート〉というのは、私たちが受信してきたメッセージのメインテーマとなっていましたが、その内容は次元を上げていくに従って、次のように変わっていきました。

 

『〈人間原理〉でできたこの宇宙泡は、その夢を見ている人間の脳が、どの次元まで意識し解明できるかによって、その〈リセット・リスタート〉をする範囲は変わります。

 

ですから、はじめはこの地球の話として語られ、それは3次元の〈因果応報の法則〉の結果によって地球規模の大変動が起こる、と説明されていました。

 

次に太陽圏(5次元)にまで解明が及ぶと、それは5次元の〈思念の現実化の法則〉によって、アセンション(次元上昇)とも抱き合わせで起こる、というように変わりました。

 

そして銀河圏(7次元)まで到達すると、7次元の〈色即是空・ 空即是色の法則〉によって、ヒモから意識を抜いてリセットし、また新たな意識を入れることでリスタートが起こる、という説明になりました。

 

いよいよ9次元の宇宙泡にまで意識が拡張されると、9次元の〈奇想天外の法則〉が語られ、それは超ひも理論や人間原理、ホログラム、マルチバースなど、最新科学で言われていることと重なることが明らかになりました。そしてエネルギー的にも、物質と反物質が〈対消滅・対生成〉することで、〈リセット・リスタート〉は起こるということが語られたのです』(※「超ひも理論」とは、 物質の最小単位は、素粒子ではなく1次元のヒモとする理論。ヒモは、1cmより33桁も小さく、糸くずのように線状のものや輪ゴムのように閉じたものが考えられている)

 

上記の説明に従うと、シリーズ1は解明が9次元に達したところからの話が中心となり、シリーズ2は3~7次元の〈リセット・リスタート〉の話が中心になっていました。

 

そして、このシリーズ3は、3次元の地球に住んでいる私たち自身の話として、なぜ今回もリセットに至るのか。3次元は〈因果応報の法則〉が働いているとのことですが、どのような〈因〉があったのかについてまとめたものです。

 

そのために、初めは全メッセージの中から、人類のさまざまな問題を拾ってまとめていたのですが、どうも今一つ作業が進まないまま難航していました。

 

それは、私たちが〈天地の対話〉と並行して続けていた、自分を「ありのままに見て―受け入れて―学ぶ」という〈魂の対話〉に呼応するメッセージだったために、どうしても参加者のプライバシーに関わる内容が多くなったからです。また、改めて読み直してみると、霊媒自身の無意識的なバイアスがかかっている点も、いろいろ気になり始めました。

 

そうした時に、立花隆さんが他界されたというニュースが入ってきて、早速〈あの世〉の立花さんにアクセスしてみたところ、思わぬ展開になりました。詳しい説明は第2部に入ってからするとして、ともかく〈この世〉で続けておられたインタビューを、〈あの世〉でもしていただく、ということになったのです。

 

それは、私たちが〈この世〉で行なっていた〈魂の対話〉を、〈あの世〉の方々がどうご覧になっていたかというインタビューになり、結果としてこの世の問題を総ざらいしていただくことになりました。それこそが、あの世とこの世の境界線を取り払ったところでの〈天地の共同作業〉になったように思います。

 

なお、その〈あの世〉からの視点に加えて、〈この世〉での視点として、私の未刊の原稿『だからその日はきっとくる』から一部抜粋して、第1部として付け加えることにしました。それは後に、「天への報告書であった」と言われたもので、確かにその後から本格的に〈リセット・リスタート〉のメッセージが降りてくるようになりました。

 

リセットは、今回でもう6回目だということですが、懲りない私たち人類の問題点とはいかなるものであったか、〈この世〉と〈あの世〉の両方の観点からご覧ください。

 

 

【本文抜粋】

〈あの世〉での立花隆さんにインタビューは、私たちが〈この世〉で行なっていた〈魂の対話〉を、〈あの世〉の方々がどうご覧になっていたかというインタビューになり、結果として、あの世とこの世の境界線を取り払ったところでの〈天地の共同作業〉になったように思います。

 

私たちの中ではもはや〈この世の人〉と対話するのも、〈あの世の人〉と対話するのも、あまり変わらない状態になっているので、〈この世〉で話すことがかなわなかった方が他界されると、「ラッキー!」と思うことが度々ありました。

 

しかも、〈あの世〉というのは便利なもので、どのような組み合わせのインタビューも可能になります。ご本人も、まさかの組み合わせと思われたことでしょうが、9次元の法則は〈奇想天外〉、そのアカシック・フィールドにつながれば、どのような組み合わせも可能になるのです。

 

脳というのは〈あの世〉と〈この世〉の両方とつながっていますが、それは霊体脳・幽体脳・肉体脳の三層構造があるからこそ、可能になっています。

 

この物質世界は脳が見ているホログラム(夢)であるというのは、なかなか実感は難しいかもしれませんが、夜眠った時に見る夢を思い出してみてください。それは〈この世の私〉が〈あの世〉で見ている夢であり、逆に昼間に起きている時のホログラム(夢)というのは、〈あの世の私〉が見ている夢だということです。

 

〈この世〉というのは各自の脳によって、それぞれまったく違ったように見ている、百人いれば百通りの夢、ということになります。

 

日本人は基本的には正直な民族だったと思いますが、戦後は特に金がからむと巧みにごまかして、嘘を重ねていったところがあったように思います。失ったのは正直さだけではありません。戦後の経済第一主義は、本当に大切なものを犠牲にして、その分、内面では鬱屈した闇を広げながら、表面的な豊かさを得ることに汲々としている、という状態になりました。

 

人類が葛藤できなくなったのは、魂(神)を見失ったからだというのが、より根幹にある理由なのではないでしょうか。神を捨てて、紙(お金)に走った人類には、因果応報の結果が必ず返ってくるはずです。

 

一時的に利益を得ておいしい思いをしても、結果は厳密に自分に返ってくるので、そのツケは必ず清算しなければならない。〈因果応報の法則〉いうのは、逃げ切れるものではないというのは、今はとてもよく分かります。

 

今は、科学的進歩がこれだけ急速になっていることに象徴されるように、時間感覚として1日が10年、さらには1日が100年分は進んでいるような、人類の歴史の中でも非常に稀有な時代なのです。

 

常に「やればできる、できないのは努力が足りないからだ」と言われて、むやみやたらと走っているのですから、「身の程を知って、無理せずにできることをする」という安定感・安心感からは、程遠い状態だったと思います。

 

〈無知の知〉を、自分自身を知る方向で使えば、身の程を知り、ありのままの自分を受け入れる。自分が知らない自分もいるのだ、という謙虚さを持ち、だからこそ好奇心をもって自分を分かっていくのを楽しみ、学ぶということなのではないでしょうか。

 

人は、(第3層の)表向きの意識している自分と、(第2層の)内心の本音と、さらにその奥の(第1層の)魂の願いと、それぞれの層で別々のことを思っているということはよくあり、それだけ複雑な内界だからこそ、「自分をありのままに知る」ということは最も深淵な叡智だといえるのでしょうね。

 

対話によって、つまり質問をしあえる他者がいることで、自分を知ることができるし、叡智に近づいていくこともできる。それが個々に分かれた3次元の醍醐味なのでしょうね。

 

対話というのは、簡単なようで、難しいものです。表層的なものはともかくとして、〈魂の対話〉のように心の深淵な世界に触れるものとなると、こちらもあちらも真剣勝負にならざるを得ないからです。

 

「自分をありのままに見て―受け入れて―学ぶ」というこの<魂の対話>は、一見やさしそうではあっても、実は自分も他者も観念を通して見ている〈この世〉では、その思い込みや色メガネを外して「あるがままを見る」のは、なかなか厳しい作業でした。

 

第1シリーズと第2シリーズでまとめた〈天地の対話〉も、もちろん重要なものでしたが、それと同じくらいに、あるいはそれ以上に、この横軸対話=〈魂の対話〉を続けたことは、サラ・プロジェクトに課された最も大きなミッションだったのではないか、と思います。

 

 

 

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