書籍:『サラ・メッセージ 生と死、スピリチュアリズムの真髄』紹介

『サラ・メッセージ 生と死、スピリチュアリズムの真髄』

 

 山川蓮・著 三上直子・編

 発行所:サラ企画

 価格:1100円+税

 発売日:2016111

 単行本(ソフトカバー):110ページ

 

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本書紹介

 

 

【はじめに】 

<サラ・メッセージ>とは、伊勢に移住してきた山川蓮さんを通して、20121018日より天から伝えられるようになったメッセージです。

 

「サラ」とは、ネイティブ・アメリカンの言葉で「そよ風」という意味だそうで、「あなたたちに、清々しいインスピレーションを運ぶ風です」と説明されました。そのため、私たちは<サラ・メッセージ>と呼んできましたが、その内容は必ずしもサラさんからだけではなく、この通信も他の霊言集と同様に、必要に応じてより高位な霊からのメッセージも送られてきました。要は、天の側の送信者をサラさんが勤め、地の側の受信者を蓮さんが勤めている、という形で送られてきたものです。

 

これまで私が読んできた数々の霊言集は、まとまった文章がつづられるまでには、かなりの時間がかかったようですが、この通信は始まってわずか4日後に、次のようなやり取りがなされています。

 

 

(以下、『 』が霊からの言葉、「 」が蓮さんの言葉)

 

『物的豊かさに見合う霊性を呼び覚ましていくことが、いま必要なのです。霊性を高めるより以前に、その霊の存在すら人々の認識の中から消えてしまっています。人は霊的な存在であり、それに気づき、高めていこうとする人が増えることを祈るばかりです』

 

「シルバー・バーチと同じことを言うのですね」

 

『もうお気づきだと思うのですが、私はその霊団のものです』

 

「・・・。なんとも複雑な気持ちです。やっぱりなとも思うし、うまく話が進みすぎて、私の願望で、一人妄想の中にいるのではないかとも思うのです」

 

『今まで、あの本ほどあなたの魂に響いたものはなかったのでしょう?』

 

「まあそうですけれど、盲信するとか、はまり込むとかは、嫌なんです。魂としては100%納得ですが、自分の理性でもしっかりと判断したいです」

 

『わかっています。時間をかけて話して、あなたが信頼してもよさそうかどうかを、どうぞじっくり吟味なさってください』

 

 

実は、蓮さんも私も『シルバー・バーチの霊訓』注1を全巻通読し、深く感銘を受けていたので、彼女が「私の願望で、一人妄想の中にいるのではないか」と思うのも、もっともなことでした。この種のことに懐疑的な方々は、当然、彼女がその記憶を基に創作しているのだろうと、思われるものと思います。実際、彼女自身の中でも、そのような迷いが長い間ありました。

 

しかし、メッセージが送られてくるごとに、共に読ませてもらっていた私は、「シルバー・バーチの霊言」の翻訳者である近藤千雄先生に懇意にしていただき、「あなたも同じ霊団に属していますよ」と言っていただいたことがあったので、「もしかしたら本当なのかもしれない」という気持もありました。また、何よりもそのメッセージの内容と語り口が非常に格調高いもので、シルバー・バーチの交霊会の参加者が、ときに感涙にむせんだと書かれているように、私も思わず涙することがあったので、それなりの信ぴょう性を感じながら読んでいたものです。

 

はたして読者の方々もそう思われるかどうかは、それぞれのご判断にお任せするとして、メッセージが始まってわずか1週間後には、そのグループの中心的な霊と思われる方から、次のようなメッセージが届きました。

 

 

『ペンを持ちなさい』

 

「はい」

 

『われわれは、地球に霊的真理をもたらし、この破滅に突き進んでいる人類に真の叡智を授けようとする霊団です。利己主義と貪欲、そして物的尺度でしか物事を判断しない人々がはびこっていますが、この100年のスピリチュアリズムの啓示が人々の魂(霊)に振動を与え、今、この真実を受け入れようとする霊があと少しのきっかけを待ち望んでいます。

 

魂の底ではわかっているし、準備も整いつつある人が多くいるのです。目覚めかけている人たちに、情報とインスピレーションを提供するのです。霧の中でさまよいもがき、光を求めている人々がいるのです。その方たちに真理の光を届けるのです。

 

くじけてはなりません。大きな仕事です。1歩ずつ、できることからしていってください。指をかざし(発信し)、それに集まってきた人に伝えていくのです。

 

興味のない人、聴く耳を持たない人に働きかけても、徒労に終わります。まったく無知な人、準備ができていない人に、何とか教え込もうとしても、それは無駄な努力となりましょう。精一杯伝え、後は受け取る人の判断に任せるのです。伝わらないからと言って落ち込む必要はありません。受け取る用意のできた人でないと、受け取れないからです。

 

電波塔を兼ねた霊的な灯台から、あなたたちが得た知識を同胞に分けていってください。人が人を呼び、自然と必要な人が集まってくるでしょう。』

 

 

このメッセージは現在もなお続いていて、原稿用紙にすると800枚を超えています。そのうち、この<サラ・メッセージ>は主に前半部分を中心として、霊的真理について語られたものをまとめたものです。

 

なお、蓮さんが受け取るようになった経緯については、彼女自身が綴ったものを最後に掲載しています。興味のある方は、ぜひそちらをご参照ください。

 

 

注1:「シルバー・バーチの霊訓」は、英国のモーリス・バーバネル(1902~1981)が、18歳から79歳で他界するまで週1回の交霊会を開き、その中で<シルバー・バーチ>と名乗る霊が、バーバネル氏を通して語り続けた訓えをまとめたもの。この交霊会は、その当時、ジャーナリズム界で君臨  していたハンネン・スワッハー氏が立会人となっていたため、超有名なジャーナリストや政治家、宗教家、女優などが次々と招かれ、何千人もの人々がその霊言に接した。それがまた、この霊言の信頼性を高める結果にもなった。1938年に第1冊目が出版され、今日まで17冊が刊行されて、世界十数カ国語で翻訳されている。特に、第二次世界大戦中は、この本を肌身はなさず持ち歩いた兵士達が少なくなかった、ということである。日本では近藤千雄氏によって、全巻翻訳されている。

 


                                 

【目 次】

 

はじめに

 

 1.生とは、スピリチュアリズムとは

 2.霊的な覚醒と魂の向上進化

 3.天の法則・地の法則

 4.因果応報の法則

 5.男性原理から女性原理へ

 6.神道とスピリチュアリズム

 7.霊能と霊格

 8.霊媒の心得

 9.最近のスピリチュアル・ブームについて

 10.地球での学びー自我と感情―

 11.アートとは

 12.死とは

 

受信の経緯    山川 蓮


おわりに

 

 

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