アストラル界と幽界の分離

2022年67

「アストラル界と幽界の分離について、具体的に説明をお願いします」

 

『およそ100年以上前までは、<死後の世界>はある程度一般的に受け入れられていました。そのような時代は、死後も幽界をさまよっている霊が一部いたとしても、多くは速やかにアストラル界に行って、未消化だった感情や欲望を浄化するという、<魂の向上進化>の流れが健全に機能していました。

 

ところが、近代化を後押しする物質科学が急速に発展して、唯物主義・科学主義的な観念があっという間に広まりました。そうすると「目に見える肉体がすべてで、死んだら無になる」と思う人が、圧倒的多数を占めるようになっていきました。

 

その結果、実際には死んでもまだ意識があるために、生きているつもりでいる霊が、幽界にどんどんたまっていきました。しかも、相次ぐ世界大戦で心の準備がないまま亡くなる人も増えて、幽界は一気にその層を厚くするようになってしまったのです。

 

それを危惧した天界からは、霊的世界の科学的証明・心霊治療・霊言などの心霊学をはじめとして、心理学、量子物理学などでも、見えない世界を実証する動きが出てきました。しかし、特に<死後の世界>の科学的証明に関しては、社会的効果はほとんど得られないまま、次第に抹殺されるようになりました。

 

その結果、ますます唯物的観念が強化されて、かなり知的な人までも、(死んでも意識があるために)幽界に留まるようになりました。しかも、そのような賢い霊たちは、それまでのように地上の人に身体ごと憑依するのではなく、第2層(幽体脳)の無意識層に入り込んで、そこからドーパミン等を使って巧妙に操作する方法まで編み出しました。

 

そうすると、憑依されている本人は分からないまま、それが自分と思い込んでその憑依霊と共存する、ということも起きてきました。また、憑依するには絶好な、精神発達が幼く自我境界が脆弱な人たちも増えてきたために、幽界と地上界の混合はますます強まっていったのです。

 

それを見ていたアストラル界の霊たちは、そのように混沌とした地上に輪廻転生をしていくよりも、「自分たちも幽界の霊たちと同様に、地上の人たちを裏から操作していた方が楽しそうだ」と思うようになり、ほとんどアストラル界と幽界の区別も曖昧になっていきました。

 

その上、幽界の霊に憑依されていた人たちが死を迎えると、本人はアストラル界にいるにも関わらず、憑依霊は幽界にいるために、そのどちらも自分だと思って、二つの階層をまたいで混濁した意識のままでいる霊も増えていったのです。

 

以上のように幽界とアストラル界は混合した状態になっていたので、私たちのメッセージでは、これまで<アストラル界=幽界>とお伝えしていました。しかも、それが厚いモヤとなって地表を覆いつくしていたために、(天からの光が通らなくなり)予定されていたアセンションも平成内のリセットも不発に終わりました。そこで、サラ・プロジェクトでは、いよいよアストラル界の解明に本腰を入れるようになったのです。

 

アストラル界というのは、人間の第2層の個人的無意識を集合したものですから、まずは一人ひとりの第2層にある<心の闇>を意識化するために、<魂の対話(横軸対話)>を重ねていくことになりました。

 

しかし、心は見えないものなので、本人も無意識である第2層をあぶりだして意識化していくためには、①心に対する専門的知識、②グループによる対話、③それを明晰に言語化(意識化)していくことが必要でした(*そのため現在まで残るメンバー6名のうち4名は臨床心理士)。

 

それと並行して「あの世の霊たちの人生回顧」が<天地の対話>によって行われました。例えばヒトラーや、マイケル・ジャクソン、キューブラー・ロスなど50名ほどは、あるテーマを担って凝縮した人生を送ってきた人たちだったので、その背後にあった親子関係による個人的観念や、時代特有の集合的観念などを、総合的に意識化することで、第2層の<心の闇>を明らかにしていったのです。

 

それらの学びをまとめた<天地の対話>シリーズ1~3のうち、特にシリーズ3が完成すると、それはアストラル界の霊たちにとっては、自分たちの因果を振り返って魂に向かうためのよきテキストとなりました。

 

そのシリーズ3は、魂の目から人類の無意識層(=アストラル界)を振り返ったものでしたから、それによって幽界に巻き込まれていない、本来のアストラル界を形成する霊たちの意識が立ち上がり、それが多数派にもなって、本来の浄化機能を取り戻すことができました。

 

その結果、本来のアストラル界は、地上での感情や欲望を追体験しながら、より深く学んでいくための重要なシステムでもあったので、その機能を取り戻したところで、<新しい地球>に付加されました。それと共に、死後の世界を認めて<魂の向上進化>を目指す霊たちは、そちらにザーッと移動をしていったのです。

 

その一方で、まだ死を認めないまま地表をさまよい、地上の人々に憑依している霊たちは、<現在の地球>の幽界に今なお留まっています。やがて現在の地上界と幽界は、(因果応報の結果として)消滅することになっていますので、その前に何とかアストラル界を分離して<新しい地球>につなげられた、ということです。

 

以上が、今年初めに達成された<アストラル界と幽界の分離>についての経過説明でした』

 

 

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