<本来の自我>と<仮の自我>
2022年6月30日
「<本来の自我C>と<仮の自我B>について、まとめてください」
(注:これまで<魂の対話>においては、Aを<あの世の私>と呼んできたため、この世で第2,3層のみで第1層の魂とつながらずに生きている自我をB、第1層とつながって第1~3層を統合的に生きている自我をCと呼んできた)
『<本来の自我C>とは第1~3層を統合的に生きている自分、<仮の自我B>とは第2~3層の今生の観念に捉われて、第1層(魂)にはつながっていない自分のことです。
なぜそのように2人の自分がいるかというのは、直日が2つあるためです。人は生まれた時は、<第1層の直日>から入ってくる(神とつながった)あの世からの意識にしたがって、多くの時間を無意識的に生きています(乳幼児の状態)。
しかし、やがて第1層→第2層→第3層へと自我が育っていく中で、その自我が<第3層の直日>から入ってくる意識によって、この世を認識するようになります。
その際、初期の家庭環境やその後の教育などによる影響によって、それぞれの観念(色メガネ)が形成されて、その色メガネによって、自分や他者やこの世を認識していくようになるのです。
そして、特に現代においては、魂や死後の世界を否定した集合的観念が確固として形成されたので、その中で生きる第3層の意識的・社会的自我は、第1層を切り離したまま第2~3層の<仮の自我>を作り上げていきます。
また、その過程で十分な自我発達が遂げられなかった場合は、自我境界があいまいなために、第2層(無意識的自我)と共鳴する憑依霊にコントロールされながら、共に<仮の自我>を生きる、ということまで起きているのです。
その場合は、主導権が自分よりも、むしろ憑依霊に握られていることもかなりあるのですが、それが非常に巧みに行われているために、本人はそれが自分であると思い込んで生きているのです。
そのように、この世を認識するための<第3層の直日>から入ってくる意識によって、<仮の自我>を作っていけるというのは、人間に初めて与えられた特質で、それだけ各人が多様な観念をもってそれぞれの人生を歩んでいけるという、自由な選択権が与えられたことの結果でもあります。
(注:第1層の直日だけで、常に<大元の神>とつながったワンネス状態では、人間は神の意に従うだけで、選択の自由はない)
そのような<仮の自我>に留まることなく、<本来の自我>を思い出すためには、第2~3層にある観念や思い込みを<ありのままに見て―受け入れてー手放す>。そして、第2層での憑依霊との共依存関係を断ち切って、第1層の魂を取り戻すということです。
そうなってはじめて、それまで形成してきた<仮の自我>と、それによる自動反応から解放されて、第1~3層を統合的に生きる<本来の自我>となり、本当の意味での選択の自由を取り戻すことになるのです。』