雑誌 岩戸開き 連載<天地の対話>によるリセット・リスタート 第4回 <因果応報の法則>に感謝
(第3回として掲載した「今後のリセットの起こり方」というのは、すでにこのHPでも掲載済みですので、岩戸開き第4号に掲載されたものをご覧下さい)
第4号の特集のテーマが「感謝」であると聞いた途端に、サラチームそれぞれが思い浮かんだのが、この<因果応報の法則>でした。
一般的には<因果応報>と言えば、すぐに「悪いことをすれば罰が当たる」とか「親の因果が子に報い」などの言葉が浮かんで悪い印象しかなく、とかく敬遠されがちなようです。
それではなぜ私たちにとっては感謝となるのか、ここではそれについて考えてみたいと思います。
例えば、まず簡単に説明するならば、わが家で夫が癌のために1年余りの闘病生活を経て他界した時に、二人の子どもはまだ小5と小2という状況でした。ですから、当然その後の生活についてあれこれ思い悩む、ということがあったと思います。
しかし、当時すでにさまざまなスピリチュアリズムの良書に巡り合っていたおかげで、
「<因果応報の法則>というのは、<悪因悪果>だけではなく、<善因善果>という面もある。だから、正しい選択=魂に適った選択をしている限りは、悪い結果になることはない。またやるべきことをやっている限りは、必要なものはすべて与えられる」
ということを学んでいたので、先々のことを心配せずに、現在の選択にのみ留意することができた、ということがありました。
特に母子家庭において2人の子どもを守り、また、その後は子育て支援のためのNPO法人を立ち上げて運営をする際も、まずは上記のことを心がけることによって、実際にそれを裏切られるような結果は一度もなかったということです。
そういう意味でも、<因果応報>を厳密に働かせている何らかの<大いなる存在>に感謝、ということがすぐに浮かんだのかもしれません。
以上のような私的経験はともかくとして、改めて「今・ここ」で必要な<因果応報の法則>についてのメッセージを、改めて受信してもらうことにしました。
以下がそのメッセージです。
<因果応報の法則>について (2022年10月17日受信)
『かつての〈因果応報の法則〉は、輪廻転生をしながら〈この世〉を解脱するまでのカルマの法則として知られていました。
それは、結果が返るまでの時間が比較的長かったので、自らの悪因悪果は来世にまで持ち越されるという面が、強調されて語られていたからです。
しかし、今はすでに解脱していて、使命を果たすためにこの世に再生してきた魂も多く、また時間の流れも急激に加速されているので、この時代に即した〈因果応報の法則〉の新たな意味が、まずはスピリチュアリズムの原則として語られ、この<天地の対話>においてもたびたび補足されてきました。
それらを以下の6つのポイントに絞って、改めて確認しておきたいと思います。
①〈因果応報の法則〉は、天と地の対話のためにある。
②自分の魂に叶ったことをすれば〈善因善果〉に、魂から離れることをすれば〈悪因悪果〉として、
その結果が現実を通して示される。
③ただし霊的成長度は各々の人によって異なるので、魂にとっての正しさは100人いれば100通りある。
④それゆえ当人にとっての正しさは他者にはわからず、本人にしかわからない。
しかし、本人は心に深く問えば必ずわかる。
⑤(解脱ポイントを超えて)天とつながれば、結果は速やかに返ってくるようになる。
⑥ そのように天は現実を通して語りかけているので、自分の選択や言動が魂に叶ったものであるかどうかを、
常に自己判断できるように〈因果応報の法則〉は与えられている。
以上のようにこの法則を捉えるならば、例え悪果が返ってきたとしても、その原因となった自分の心を見て反省すれば、悪果も速やかに解消されて、そこからまた魂の向上進化の道に戻ることができます。
また、そのように<因果応報>を介した天との対話を続けることによって、「自分はいつも正しいわけではない」ということを自ら認識し、謙虚さも生まれてくるのではないでしょうか。
そして、そのように謙虚さが育まれることによって、どのような結果であろうとそれを〈感謝〉の気持ちで受け止め、学びにしていけるのではないでしょうか』
神の愛と叡智による法則
臨床心理士という仕事を50年ほど続けてきた中で、1990年代に入ったころから、急に<自己肯定・他者否定型>の人が増えて、「自分は正しくて、相手が悪い」、あるいは常に自分は被害者であるということで、自分の問題に向き合おうとしない人たちが増えてきました。
本来、日本人というのは、どちらかと言うと「自己否定・他者肯定型」の人が多く、「こんな自分で申し訳ない」、「何とか相手に合わせて自分を変えよう」と思っている人が多かったはずなのですが、どうもこの頃から逆転したようなのです。
しかし、臨床心理学的には「自己否定・他者肯定型」の人の方が、自ら悩んでいるためにカウンセリングが有効に働くことが多く、その逆の「自己肯定・他者否定型」で「自分は絶対に正しいのだから変わらない」と思っている人は、そもそもカウンセリングには来ないし、来たとしてもすぐにドロップアウトしてしまい、その分<傍迷惑な人>となって、周囲の人々に過度のストレスを与える存在になっていることが多いようです。
特にこのネット社会になってからは、匿名性がまかり通るようになって、そういう人たちが言いたい放題で相手を誹謗中傷したり、非難したりするという状況がエスカレートしているのかもしれません。
その昔、「天知る、地知る、我知る、人知る」という言葉がありましたが、<因果応報の法則>というのは、そういう人たちをもけっして見放すことなく、<正道>に戻すための神の愛と叡智による法則としてあるのでしょう。
私は、この法則を知ったおかげで、天に代わってどうにかしようとやきもきしたり、腹を立てたり、罰しようとはしなくなり、何に対しても比較的穏やかな気持ちで対処できるようになりました。
そういう意味でも、この<因果応報の法則>には感謝なのです。