No.16 <あの世>と<この世>のまとめ

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<解説1>

この図は上下に<天と地>を、左右に<あの世とこの世>を、三面鏡のように展開して描いた図です。

 

ここでの重要ポイントは、まず幽界(エーテル体)を<この世>にもってきていることです。かつては実状を踏まえて<アストラル界=幽界>として考えていましたが、幽界は地上界に重なっているものとして<この世>側に、アストラル界は<あの世>の側に切り分けられました。つまり、幽界の霊は<この世>でエーテル体として存在し、アストラル界の霊は<あの世>でアストラ体として存在していることが、明らかに示されたことになります。

 

そしてもう一つの重要な特徴は、中央の次元表記が、右列はこれまで通り3次元から9次元へと上昇する描き方になっていますが(ただし、一番下は幽界)、左列は天から地に下降するに従って、3次元→11次元と逆転した表記になっていることです。

 

それは、人間が地から天に向かって意識を拡大していく場合は、右列のように各次元の法則を一つずつクリアして上昇していくことが必要でしたが、逆に左列の天の視点からすると、最初に創った次元ほどシンプルで、最終的に創られた3次元こそ最も複雑で高度な世界であったという意味では、最上階の3次元から下降するにしたがって次第に次元を上げて行く描き方になった、ということです。

 

しかも、この図でのもう一つの大きな特徴は、幽界が11次元と並記されていることです。これまでも、この3次元の地上界は9次元と言えるほど複雑だと、天からのメッセージでは語られていましたが、その地上界の人間の思念が作った幽界は、天界からは死角となっていて、さらに複雑な世界になっていた、ということです。

 

令和の初めに「幽界の闇があまりに深くて、天からの光が届かなかった。そのために、リセットがかなわなかった」とのメッセージを受けてから、私たちも改めて幽界に意識を向けて、その解明に励んできました。その結果は、<天地の対話>シリーズ4として『現代における憑依の仕組み』(サラ企画発行)をまとめ、天への報告も兼ねて出版したところで、11次元をクリアしたとのことでした。

 

そのように<天地の対話>を続けながらこの世で生きるというのは、この3次元に居ながらにして、内的には3~11次元まで意識を拡大した状態で生きることも可能であることを、この真ん中の列は示しているとも言えます。

 

 

より詳細な説明を知りたい方は、次をご覧ください。

 

<解説2>

 

2023年11

1)この世の解説

この図は上下に<天と地>を、左右に<この世とあの世>を、真ん中に地側から見た次元と天側から見た次元を、三面鏡のように展開して描いた図です(※左右のあの世とこの世の次元は、地側から見た次元に相応するものとしてご覧ください)。

まずは右側の<この世>から見て行きましょう。<この世>は<あの世>からの意識によって、ホログラムが映し出されることによって成り立っている世界です。そのため、ここでは<ホログラフィック・フィールド>と呼んでいます。

 

科学的研究によれば、この宇宙において物質として認識されるものは5%しかなく、見えない物質であるダークマターが27%、今なお解明されていないダークエネルギーが68%を占めている、と言われています。

 

それを「この世の構造」に関連付けるならば、3次元の地上界は物質で、5次元の太陽圏はダークマターで、7次元の銀河圏や9次元の宇宙泡はダークエネルギーによって成り立っているものと思われます。そして、この図の大きな特徴は、<この世>の側の最下層にエーテル体によって成り立っている幽界が入っていることです。

 

死後の霊的世界については、19世紀から20世紀にかけての欧米で、心霊研究協会を中心として多くの科学的な研究が行なわれていました。例えば、霊を赤外線カメラで撮ったり、直接霊に触れたり、その構成要素を科学的に分析したりしていましたが、それが可能だったのは幽界霊のエーテル体が目には見えないとは言え、<この世>の物質に類するものだったからです。

 

もちろん、人間の体も肉体だけで成り立っている訳ではなく、<肉体+エーテル体+アストラル体+メンタル体+コーザル体>が重なった状態で生きています。死とは、一番外側の肉体を脱ぐことで、仏教でいう49日の間に次のエーテル体を脱げば、次はアストラル体となって<あの世>のアストラル界に行く、ということです。

 

ところが、現代においては科学主義・唯物主義などの観念が蔓延して、「死んだら無になる」と思っている人が多いために、実際には死んでも意識があると、自分は生きているつもりになって、エーテル体のまま地上界にしがみついている、という霊が非常に多くなりました。その結果、その集合体としての幽界が地上に形成されていったという状態を、この図は両者を重ねた形で地球圏として示しています。

 

以上のように、以前は「幽界=アストラル界」として示されていたものが、このNo.16においては、<この世>の幽界と<あの世>のアストラル界を明確に分離して描いたことが、大きな特徴となっています。

 

 

2)<あの世>の解説
次は、左側の<あの世>の説明です。<あの世>とは、一般的には死後の世界として考えられていますが、ここでは精神内界をも含んでいます。また、もっと大きな視点からすると、外界で体験した(魂の)学びを、情報として記録するアカシック・フィールドであるとも言えます。そこに記録された膨大な情報が、整理・統合されてアカシック・レコードとなった時点で、次の次元へと上がっていく仕組みとなっています。

 

また、人間が死後<あの世>の階層を上がっていく際に、アストラル界から精神界に行くときはアストラル体を脱いでメンタル体になり、天界に行く際はそのメンタル体を脱いでコーザル体となり、その次の神界・宇宙界ではすべての体を脱いで直日となります。そのように、次元を上がるごとにそれまで着ていたボディを脱いでいって、最終的には意識の通り道である直日のみとなるということを、この図は示しています。

 

 

3)各次元の法則の解説
最後は真ん中の「各次元の法則」ですが、ここでは特に左右の次元がなぜ逆転しているかを説明しましょう。

 

まず、地から天(人間から神)に向かって次元上昇をしていく右側の列は、その最下層が幽界となっていますが、そこは人間の観念によって作られた階層のため、天によって定められた法則はありません。天が創った3次元になって、その法則はゴールデンルールと因果応報の法則と定められていますが、それをマスターしてはじめて次の次元へと進むことができます。

 

5次元では<思念の現実化>、7次元では<色即是空・空即是色>、9次元では<奇想天外>という法則でしたが、サラ・プロジェクトではその都度その次元法則を明らかにしていって、最終的には<大元の神>が<全知全能の神>ではなく<無知の知の神>であったことを理解したところで、その次の新たな11次元を拓くことができました。

 

そして、その11次元の<大元の神=無知の知の神>の視点からすると、単純な世界からより複雑な世界を創っていったという意味では、逆に上から下に3次元から11次元へと次元を上げていった、とも言えます。そうすると、3次元の地上界は9次元レベル、その人間が作った幽界は11次元レベルに相当する、ということになります。

 

人間にとっては、右側の表示のように3次元から9次元に上がっていくほど高度な世界になると思いがちですが、実は神がはじめに創った9次元こそ、最もシンプルな世界だったということからすれば、神目線では左側の次元は逆転することになるのです。

そのような<神のリーラ>とも言える神目線で、次第に次元が拡大されていった様子を上段から見ると、まずは3次元(=9次元)のシンプルな世界を体験し、その次はもう少し複雑な5次元(=7次元)を創って遊び、それも十分に体験し学び終わったところで、次の7次元(=5次元)を創りました。そこは基本ワンネスではあるけれど、個としての体験も味わえる世界です。そして最後はもっと難しいチャレンジをしてみようと、神とは分離して個として<選択の自由>をもって生きる、9次元(=人間にとっての3次元)のより複雑で高度な世界を創った、ということになります。

最初は人間が神に向かうか背くかの5分5分のゲームだったのが、最終的に人間は自分たちの欲望や観念によって、神からまったく分離した幽界まで作ってしまいました。しかも、そこには人間の脳を裏から巧妙に操作する<頭のいい憑依霊>まで出現して、現代においてはそれらの霊が実質的には地上の人間を裏から操作し支配している、という状況にまでなっています。そのように、人間が作った幽界が今やもっとも複雑で高度なレベルにまで達しているがゆえに、左側では11次元と表わしているのです。

 

 

4)まとめ

これまでサラ・プロジェクトで出版した<天地の対話>シリーズ1~4の本は、今改めて振り返って見ると、そのような神目線に従って上から順番にまとめられてきた、とも言えます。

 

まずは7・9次元(左列では3・5次元)の神界・宇宙界の視点から総括的にまとめたのが、シリーズ1の『あの世とこの世の仕組み』でした。その次のシリーズ2『アセンションからリセット・リスタートへ』では、5次元(同7次元)の世界を中心に、アセンションやリセット・リスタートの仕組みと、その後の世界をまとめました。

 

そして、シリーズ3『新たな地球への遺言』においては、この3次元(同9次元)の地球で、神と切り離されて<選択の自由>を持ったがゆえの問題からの学びをまとめました。最後はシリーズ4『現代における憑依の仕組み』において、神目線からすれば死角になっていた幽界と憑依霊の実態について解明がなされた、という順番だったのです。


以上のように、最終的に幽界を地上界の延長線上にあるものとして認識し、その幽界や憑依の仕組みを解明したところで、この図は完成しました。つまり、神が創った世界だけではなく、幽界は人間の思念が作ってしまった世界であることを認識した上で、「No.8 あの世とこの世の成り立ち」をさらに発展させた形でまとめたのが、この「No.16 あの世とこの世のまとめ」なのです。

 

 

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