書籍:「天地の対話」シリーズ4 『現代における憑依の仕組み オウム事件はなぜ起きたのか』紹介

「天地の対話」シリーズ4 

『現代における憑依の仕組み オウム事件はなぜ起きたのか』

 

出版社:サラ企画 

著者:三上直子 山川蓮

価格:2000円+税

発売日:2023年7月28日

単行本(ソフトカバー):347ページ

 

ご購入はこちら→ 

 

 これまでの天地の対話シリーズ1~3は、ナチュラルスピリットからの出版で、当初は同社からの出版予定になっていましたが、それが2023年秋以降になるという時点で、サラ企画からの出版に切り替えました。

 また、初稿においては事例が瀬戸内寂聴と松本智津夫(麻原彰晃)の2名になっていましたが、サラ企画からの出版となった時点で、事例は元オウム真理教死刑囚の松本・林・広瀬・豊田四氏と、その前に殺害された村井氏の5人の人生回顧に変更しました。それは、現代における憑依の危険性を、より実感をもってお伝えするためでした。

 以下、参考のために、目次および5人の人生回顧・「はじめに」・「おわりに」からの抜粋を添付します。

 

 

【目 次】

はじめに  三上直子

 

第1章 現代におけるアストラル界と幽界の影響

1.死後階層図におけるアストラル界の位置づけ

  1)霊的世界の見取り図

 ◎アストラル界(幽界)

 ◎精神界

 ◎天界

  2)虚層の世界としてのアストラル界

  3)地上の夢から覚めるためのプロセスとしてのアストラル界

  4)アストラル界と精神界の違い

 

2.アストラル界の構造

 ◎地上界(幽界)

  【補足説明】現代におけるアストラル界と地上界(幽界)の関係

 ◎アストラル界の最下層(第6局面)

 ◎アストラル界の下層(第5局面)

 ◎アストラル界の中低層(第4局面)

 ◎アストラル界の中層(第3局面)

 ◎アストラル界の上層(第2局面)

 ◎アストラル界の最上層(第1局面)

 

3.現在の幽界の状況 あの世の中岡俊哉さんからの報告

 

4.現代版の憑依の方法

 ◎小脳と幽体脳それぞれに蓄積されるものの違い

 ◎小脳からの操作

 ◎かつてと今の状況の違い

 ◎憑依霊を呼ぶ第2層の<種>

 ◎「為せば成る」という集合的観念

 

5.一般人の脳と霊能者の脳との違い

  1)一般的な脳

 ①〈この世を生きる脳〉と〈あの世につながる脳〉

 ②〈肉体脳〉における〈自我=私〉の発達 

 ③ 私=意識している範囲

 ④ 発達した脳を持つ人類の特性

  2)霊能者の脳の特殊性

 

6.憑依霊とつながった霊能者(霊媒)の特性

  1)アンテナとしての霊媒

  2)万能感と無力感

  3)性欲の増強

  4)蜘蛛の巣思考

 

7.アストラル界と幽界の分離

 

8.〈死〉とは

  【補足説明】幽界における人生回顧の有無

 

 

第2章 あの世のオウム元教祖・幹部5人との対話

あの世の霊との対話方法

  1)チームによる受信

  2)送信者の変遷

  3)今回の対話の特殊性

 

1.松本智津夫(麻原彰晃)との対話

 プロフィール

 ◎幽界からアストラル界へ

 ◎幼い頃の振り返り

 ◎学校時代の振り返り

 ◎成人後の振り返り

 ◎瞑想についての質問

 ◎邪悪性について

 ◎支配のための構造  閉鎖性・秘密主義・神秘体験

 ◎〈正見〉と〈因果応報〉について

 ◎死刑について

 ◎〈因果応報の法則〉に対する抵抗

 ◎被害者から加害者の自覚へ

 ◎人格障害について all goodall bad

 

2.林泰男との対話

 プロフィール

 ◎<人生回顧>の提案

 ◎出家の動機

 ◎武装化への疑念

 ◎受動的な同調性

 ◎捕まってからの心境

 ◎4年間の旅の学び

 ◎瞑想中の学び

 ◎憑依霊の影響について

 ◎葛藤について

 ◎死刑について

 ◎個人的憑依か全体的な憑依か

 ◎松本氏の人生回顧の感想

 

3.広瀬健一との対話

 プロフィール

 ◎人生回顧の提案

 ◎入信のきっかけ

 ◎入信後の生活

 ◎家族と研究についての質問

 ◎オウムの教義について

 ◎『サラ・メッセージ』の感想

 ◎<ロボット症候群>について

 ◎『死の向こう側』の感想

 ◎クンダリーニの覚醒と本来の解脱の違い

 ◎現代版の憑依のあり方

 ◎オウムにおける憑依霊

 ◎死刑について

 ◎松本氏の人生回顧の感想
 ◎『あの世とこの世の仕組み』の感想

 

4.豊田亨との対話

 プロフィール

 ◎人生回顧の提案

 ◎全般的な振り返り

 ◎出家の動機

 ◎シャクティ―パットの影響

 ◎<ロボット症候群>について

 ◎<本来の自分>を取り戻す

 ◎死刑について

 ◎拘禁ノイローゼをどう免れたか

 ◎シリーズ4の初稿の感想

 ◎『この世とあの世の仕組み』の感想

 

5.村井秀夫との対話

 プロフィール

 ◎はじまり 松本氏の説得

 ◎人生回顧

 ◎審神者からの質問1

 ◎憑依とワンネスの混同

 ◎自我の幼さ

 ◎頭の良さの由来

 ◎憑依を認める

 ◎オウムに入信した動機

 ◎選択の自由

 ◎審神者からの質問2

 ◎シリーズ4の初稿の感想

 ◎憑依霊を呼んだ〈種〉

 ◎首謀者はどちらか

 ◎善か悪か

 ◎審神者からの質問3

 ◎4人の感想

 

6.まとめ 憑依の連鎖の危険性

 

あとがき  山川蓮

 

 

【5人の人生回顧からの抜粋】

 松本  『目が見えなくなると外の世界はどんどん闇になっていきます。徐々に光が失われて行く様は、私自身が自分の心や憑依霊の闇に呑まれて行くことと、まさに重なっていたように思います』

 

村井  『松本さんには教祖になりたいカリスマ憑依霊が憑いていて、私にはボスにはなれないけど№2として権力を持ち、情報操作をして巧みに裏から支配をしたい、という憑依霊が憑いていました』

 

林  『個人的に憑依されていた人も多くいたでしょうが、私の場合は幽体がその集合的な憑依霊に感化されているような感じだったのではないかと思います』

 

広瀬  『クンダリーニ覚醒は本来の霊的覚醒ではなく、アストラル界に直接つながる、場合によっては憑依霊の支配下に入る、幽体の覚醒であったということですね』

 

豊田  『裁判で、私が「自分の責任は、自分で取ります」と言ったことは、〈因果応報の法則〉を受け入れて、自力本願に転じた時でした。それが幽界との決別になったのでしょうね』

 

 

【はじめに】からの抜粋

これまで私たちは、〈リセット・リスタート〉についてのメカニズムを究明するために、主に天界以上の5~9次元の方に意識を向けてきましたが、「実は最も複雑なのは、この3次元なのです」とメッセージでも言われてきたように、3次元の人類が生み出してきた幽界やアストラル界こそ、最も複雑で見えにくいものだったということを、今更ながら実感しています。

 

そもそもなぜこのような階層が生まれたかと言うと、唯物主義・科学主義が現代人の集合的観念として強固に形成される中で、「命こそ大事」、「死んだら終わり」、「死後の世界などない」という考えが浸透したことによるものと思われます。

 

しかし、死んでも意識が残っているために、自分はまだ生きているつもりで地上をさまよっていて、ゲームなどで現実と非現実の境界が曖昧になり、引きこもり生活を送っている、どちらかと言うと自我境界も曖昧な人たちに憑依霊が入り込んだり、逆に社会的・経済的に活躍している人々の中にも、知らずに憑依霊に後押しされて疾走が止められなくなっているということも、かなり多くなっているのではないでしょうか。

 

(あの世の中岡俊哉氏が、幽界の様子を伝えたメッセージからの抜粋)。

 

問「幽界について、生前の196080年代に見ておられた状態と、死後ご覧になっている今の状態とでは、どのように違っていますか?」

答『幽界に行くのは、昔も今も、以下の三つのパターンがあります。

 ①突然死などにより、死んだことの自覚がない。

 ②地上への強烈な執着があり、死んだことを否定している。

 ③「死後世界などない、死んだら意識はなくなる」という観念から、まだ意識があるために生きていると本当に思っている。

 (途中省略)

私は2001年に亡くなったのですが、その頃の幽界というのは、下層はこれまでと同じであっても、中層になるとやや明るさを増して、さらに上層となるとむしろ有能そうな、とても知的に見える人たちが多くなっていました。

幽界の霊たちは、生前の恰好をしていることが多いので、スーツ姿の霊がとても多くいました。幽界として抱いていたイメージとはかなり異なる様相に、とても驚きました。そして、そこはアストラル界なのか、幽界なのか分からない、本当に重なっているかのような不思議な感覚がありました。

そして今は、地上の人と幽界の霊は、憑依されていることが分からないほど一体化していますので、地上と幽界自体が重なっています。満員の通勤電車には、人だけでなくそれと同じだけの幽界の霊も乗っているということです』

 

昨年7月に安倍晋三氏が殺害された事件をきっかけに、統一教会などカルトの問題が再浮上してきましたが、幽界の闇を形成している中には、そのカルトの問題もかなり大きいのではないかと思います。特に90年代半ばに起きたオウム事件は、2018年7月に麻原彰晃をはじめとする死刑囚13名全員の死刑が執行されて、社会的には一段落となりましたが、なぜあのような事件が起きたかについては、誰も理解しないまま終わったのではないでしょうか?

 

オウム事件は被害者となられた方も多く、世間的にも大事件として報道されていましたので、この内容はむしろ反発を呼ぶ可能性もありますが、それも覚悟の上であえてこの対話を公表しようと思ったのは、現代においてほとんど認識されていない憑依の危険性を、具体的にご理解いただけたら、という思いからでした。

 

 

【あとがき】からの抜粋

今回は「あとがき」を霊媒の私が書いてはどうか、という提案を受けました。それは、高次元だけでなく幽界霊の憑依も受けていた私自身が、同様の体験をした元オウム幹部との対話を、どう感じたかをまとめることが、天からのボールとして投げられたのだなと思いました。


以上のような私の体験が、同じような霊媒体質の方々の学びにもなれば幸いですし、幽界からの憑依の問題が蔓延している現状が、この本によって少しでも伝わるとよいと思います。幽界の問題は、戦後日本が物質主義・科学万能主義に陥って、死後世界や魂の存在を否定するようになってから急速に増えた問題であり、中でもオウム真理教の事件は、そのような問題を凝縮して現していのではないかと思われます。

 

オウム真理教と言うと、マスコミでの報道などもあって、その名を聞くだけでも抵抗感を持つ方々は多いでしょうし、私もその一人でしたが、実際にあの世の彼らと話してみると、いたって素直で純粋なことにびっくりしました。憑依とは、そのような人たちまでをも殺人者にさせてしまうほどに、恐ろしいものでもあることをつくづく実感しました。

 

そのような憑依は、今や誰にでも起こり得ることであり、実は世界を裏から操作しているのは幽界霊であるとも言われていますので、この問題の深刻さが一人でも多くの方々に伝わることを願っています。

 

 

【目次】へ戻る