再掲載 No.28の解説と<新しい世界>に行くための条件 修正版
PDFファイル:No.28 <現在の世界>と<新しい世界>
1.新しい世界と現在の世界
No.28の図は、5-11次元の<新しい世界>と3―9次元の<現在の世界>を併記したものです。現在の世界は、これまでも説明してきたように、「体験の場」としての<ホログラフィック・フィールド>(この世・外的世界)と、「情報の場」としての<アカシック・フィールド>(あの世・内的世界)とに分かれ、また次元を隔てるシールドも明確に引かれています。
このうち3次元である地球圏は、さらに複雑に細分化されていて、地上界の上には幽界、アストラル界、精神界とがあります。本来人は死ぬと、白い矢印に従って速やかに幽界を超えて、アストラル界・精神界へと進むべきものなのですが、現在は幽体(エーテル体)のまま幽界に留まる霊が増えているために、このように幽界と地上界が重なった状態で、大きな層を成すようになっています。
ここで言う幽界とは、「死んだら意識もなくなって無になる」と思い込んでいた人が、死んでも意識があるために、まだ生きているつもりで地上をさまよっている、そのような霊がたまっている層のことです。現代は「死後の世界などない」という観念が支配的になっているために、この幽界層に留まっている霊が非常に多くなっているのです。
そのため、2012年12月に計画されていた3次元から5次元へのアセンションも、平成内に起こるとされていた<リセット・リスタート>も、その幽界の深い闇に阻まれて不発に終わりました。現在はリスタートが先行して<新しい世界>は用意されたものの、リセットの方は次元を上げての再挑戦を続けていましたが、それも断念せざるを得ない状況となりました。
先んじて始動した<新しい世界>は、一段階拡大された5~11次元の世界となっていますが、<現在の世界>が終焉を迎えて本格的に始動するまでは、各次元の境界線はまだ緩やかになっています。また<新しい世界>と<現在の世界>のアカシック・フィールドの境界も緩やかなため、相互交流が可能で、すでに多くの方々は新たな世界へ移動しています。今なお天界に留まっているのは、現在の世界を必要最低限機能させるため、とのことです。
2.一瞬のリセットが起こった場合
(お知らせに書いたように、この可能性はなくなりましたので、No.28-2の図と説明文は削除しました。<リセット>の試みとはいかなるものだったかは、『リセットとは』をご覧ください)
3.リセットが起らないまま<新しい世界>に行くには
リセットが起こらないまま、それぞれの人が寿命や病気・自然災害・様々な紛争などで死に至った場合に、<新しい世界>に行くにはどうしたらよいのでしょうか。その大きな分かれ道は、まず<魂の存続>を信じているか否かによるということです。
それを信じている人は、No.28においては白い矢印に従って、地上界に執着することなく、速やかに幽体(エーテル体)も脱いでアストラル界へと進みます。そして、そこで生前学び残した感情体験を浄化した後に、精神界へと進んで残存する個人的・集合的観念を浄化することになります。
これまでは、精神界を経ても何らかの課題が残っている場合は、地上界に再生することになりましたが、今はもはや輪廻転生の選択肢はなくなっているので、そのまま精神界に留まって解脱までの学びを続けることになります。
そして、天界に進んだ場合は、天界と新たな5次元世界との境界線はゆるやかになっていますので、ほとんどの人はそのまま<新しい世界>へと移行しています。また、この世ですでに解脱ポイントに達している(即身成仏している)人の場合は、死後そのまま<新しい世界>に進むことが可能です。
そのように、この世で解脱して<新しい世界>に直接行くためには、①魂の存続を認めていることに加えて、②ゴールデンルールをクリアし、③因果応報の法則を受け入れていることの3点が条件となります。
②のゴールデンルールとは、他者に対して「自分がしてほしいことをし、してほしくないことはしない」というものです。3次元のこの世は、神と切り離されて各個に分断された世界ですが、今一度自分が神の分身であることを思い出し、同じ分霊である他者と協調して生きられるかどうかが、試される場でもあるからです。
また、③の<因果応報の法則>は、すべての人間に<選択の自由>が与えられた代りに、その選択の結果を引き受けるというものです。ただしそれは従来のように、一律に与えられた社会的・倫理的・宗教的規範に従うというよりも、それぞれの霊的レベルに応じた魂の願いや使命に適った選択をしているか否かによって、<善因善果>や<悪因悪果>が与えられるというものです。
以上の2点は3次元の基本法則なので、5次元に進むためにはそれをクリアしていることが求められるのです。
4.霊能者の留意点
最後に、霊能者である場合の留意点について触れておきます。現代は、アセンションやリセットを使命として、霊格や霊能が高い方々が数多く生まれています。霊格の高い人というのは霊的発達度が高い人、霊能力が高い人とは霊的磁力が強い人を意味します。
特に後者の場合は、本来は天界からのメッセージを降ろすために、その能力を持って生まれてきたはずなのですが、第2層の個人的無意識にある<心の闇>を浄化しないまま、その霊的磁力を発揮しているうちに、知らずに幽界霊と共存しているということが、現代においては非常に増えています(※霊能者の95%は今や憑依されている、とも言われている)。
しかも現代の憑依霊は、脳科学などを学んだ<頭のいい憑依霊>も多くなっているので、シリーズ4の『現代における憑依の仕組み』でも示したように、小脳にひっそりと潜んで本人には気づかれないように巧妙にコントロールしている、という状況になっています。
そのような場合は、本人は①~③を理解しているつもりでも、そもそも憑依霊は自分が死んだことさえ認めていない存在ですから、その憑依霊と共に死後は幽界に閉じ込められてしまうケースも多くなっています。
それゆえ、霊能者が憑依霊の影響下から脱するためには、一般的な条件に加えて次のようなことが必要になります。その第一は、第2層の心の闇を晴らして、より成熟した自我を育てることです。これは特に<自己肯定・他者否定型>の、「何でも人のせいにして、自らを省みない人」にとっては大事なことです。そうすることによって自我境界をより強固にして、憑依霊が入りにくい状態にします。
また、憑依霊というのは死んでもこの世に執着している存在なので、意識を7次元の<色即是空・空即是色>の世界にまで拡大するならば、「この世は単なるホログラム(夢幻の世界)なのだ」ということを心からわかって、この世に執着する憑依霊と距離を置くことができます。
さらに、そのように7次元まで意識を拡大するなら、「今しかない」ということが心からわかって、常に<今>に対して意識を開くようになり、過去の感情・観念・行為を執拗に繰り返そうとする憑依霊の影響下から、何とか抜け出すことが可能になります。
そのように、霊能者のハードルはかなり高くなっていますが、それによってより高次元まで意識を拡大するチャンスが高まるとも言えます。無事そのハードルを越えて、<新しい世界>に一人でも多くの方々が移行されることを心より願っています。