NEW 憑依霊との<魂の対話> 俺はいない方がいいのではないかと思っていた霊

 憑依霊浄化作戦として行なってきた34例目までは、蓮さんに憑依してきた霊たちでしたが、このところはもう一人の霊媒である友紀子さんに憑依して来る霊との対話が続いています。その中から2例ほどピックアップしてご紹介しましょう。

 憑依霊との対話は、サラチームで検討している話題に関連した霊が、どちらかの霊媒に入ってその顔が変わった瞬間に、それを捉えて始めることが多いのですが、以下の対話もその瞬間に「その憑依霊、そこに座って下さい!」と命じて始まりました。

 

 

 

1)死んだことの認識

 

直子 あなたは誰ですか? 男ですか? 女ですか?

 

憑依霊 (※泣いている)・・・男です。

 

直子 いくつぐらいですか?

 

憑依霊 40代の中頃です。

 

直子 あなたは死んだというのを分かっていますか?

 

憑依霊 何となく・・・。

 

直子 最後の時はどんなでした? 何で死んだか覚えていますか?

 

憑依霊 自分の部屋で気付いたら倒れていました。

 

直子 体調が悪かったんですか?

 

憑依霊 常に疲れていました。何か大きな病気をしていたとかはないけれど、疲れて、気付いたら死んでいたという感じです。

 

直子 突然亡くなったようですが、過労死? 自殺ではないんですよね?

 

憑依霊 自殺ではないです。でも、それまでも弱っていて、疲れがどんどんたまっていて、フラフラしていた覚えはあります。

 

直子 仕事は何をしていたか覚えていますか?

 

憑依霊 企業で勤めていた覚えがあります。

 

直子 どうもあなたは、サラチームで「ここに居ていいんだろうか?」という話題を話しているときに出てきたので、同じように思っていた可能性があるのですが、それはどうしてなんでしょうか?

 

憑依霊 確かにそう思っていました。会社の中で仕事をしても遅いですし、周りにも迷惑をかけてばかりで、仕事がどんどん溜まっていって・・・。

 

直子 40代・・・。いつ頃亡くなったか、覚えていますか?

 

憑依霊 ・・・。

 

直子 ではまず、「自分は死んだんだ」というのは認めますか?

 

憑依霊 今のこの話で、はい・・・(認めます)

 

直子 実はあなたは、友紀子さんの中に入っていたんです。あなたは「死んだら終わり」と思っていたんでしょうか?

 

憑依霊 「死んだら無になり、何もなくなる」と思っていました。

 

直子 でも、今、こうやって話していますよね?

 

憑依霊 はい。

 

直子 だからあなたは今は幽霊となって、友紀子さんに憑依して、こうして話しをしているんです。

 

憑依霊 そういうことなんですね。はい。

 

 

2)死に至る状況

 

直子 今、ふと浮かんだのは、私が80年代にある企業の病院に勤めていた時のことでした。エンジニアでずっとやってきた人が、技術革新が急激に進むために、それについていけなくなって、エンジニアとしては外されて、人事の方に行かされる人が多かったんですね。でもエンジニアの人は、人とのコミュニケーションや事務的な仕事が苦手な人も多いので、結局徐々に窓際族にされて、そうなると「このまま、ここに居ていいんだろうか?」と思い悩む人が多かったんですよ。もしかして、あなたもそんな感じでしたか?

 

憑依霊 (泣きだして)まさにそれです。要領が悪くて迷惑ばかりかけているので、せめて何かできることはないかと、一生懸命走り回っていました。

 

直子 そうだったんでしょうね。5060代で窓際族にされるんだったらまだしも、あの時代は35歳を過ぎれば、エンジニアの人たちは使いものにならないということで、窓際族にされたんですよね? 新卒の人の方が、新しい技術革新によくなじんでいる時代になりましたから。あなたもそういう感じだったんですか?

 

憑依霊 そう、そう、まさにそうなんです。35歳くらいからだんだん変化に追いつけなくなって、40代半ばで80年代後半くらいに亡くなった、というのを今思いだしたんですけど、お話していただいたようにまさにそんな感じでした。

 

直子 だから、けっこう空回りをしているうちに、うつ状態になる人が多かったんですが、あなたも・・・。

 

憑依霊 はい、そうです。

 

直子 もっと前だったら科学技術の進歩ってそんなに速くないから、40歳や50歳くらいでも先輩面ができたけど、80年代になってからは大学を卒業したての人の方が、いろいろわかっているという時代になっていきましたよね。そういう狭間におられたんですか?

 

憑依霊 はい、まさにその時代でした。ほんとに、日進月歩でどんどん新しくなっていくので、いくらやったとしても、若い子たちの方がわかっているんですよね。「俺が学んできたことは何だったんだ」と思っても、それでは会社は回っていかないので、だから若い子たちに任せるのが一番かなと思っていました。

 

直子 「仕事社会って本当に残酷だな」と思ったけれど、仕事を与えずに本人が辞めていくのを待っていたりしている状態で・・・。かと言って、今のように自由に転職できる時代でもなく、まだ終身雇用制がしっかりとあったから、耐えていくしかないというのがありましたよね?

 

憑依霊 自分も4546歳くらいだったので、今さら新しいことができるかと言われても、難しいものがありましたし・・・。

 

直子 そうですよね。それで係長とか課長とかの役職を与えられるけれど、とてもみんなをまとめてやっていけるという状態じゃないですよね?

 

憑依霊 はい(涙)。

 

直子 それは決して、あなたのせいではないんですけどね。

 

憑依霊 そうですかねぇ・・・。

 

直子 時代の影響であって、まさに<時代の狭間>にありましたよね。

 

憑依霊 そうは思えず、出世ルートに乗っていく方はそれなりに乗っていくし・・・。

 

直子 ・・・私も涙が出てしまいます(涙)。本当に気の毒でしたね。

 ※直子さんは浄化作戦ではじめて泣き、その涙をティッシュで拭いている。

 

憑依霊 うん・・・(涙)。周りのできる奴は、それでも上に昇っていくけど、「俺はその程度だったんだな」と思って、「まだ雇ってもらえてるだけ、よかった」と思って、やるしかなかったですね。

 

直子 そこで変身できる人はいいけど、まったく技術肌で来た人は、もうどうにも変わりようがないですからね。私も改めて思い出してしまいました()

 

憑依霊 そんな話、生前は聞いたこともないし、俺も自分の狭い世界にいたから、会社がすべてだったので、見えてはなかったというのがありますけど。

 

直子 そういう人が、うつ病になってカウンセリングに来ていたので、そういう話を私はずいぶんと聞いていたんです。

 

憑依霊 あぁ、そうですか・・・。

 

直子 そういう中で自殺した人も、けっこういたのではないかと思いますよ。

 

憑依霊 自殺と過労の、ギリギリのところだったと、俺の中では思います。

 

直子 そうでしょうねぇ。頑張らなければと空回りをしてねぇ。

 

憑依霊 それでどんどん疲労だけが残っていって・・・。

 

直子 そうですよねぇ。しかも、あの時代って次々と新たな課題が与えられるから、それを取りまとめてやっていかなきゃいけないとなると、本当に徹夜も多かったでしょうしねぇ。

 

憑依霊 そうなんですよ。

 

直子 技術者は技術者でまた大変だったけど、それを取りまとめて間に立つというのも、大変だったでしょうね?

 

憑依霊 そうですね。いつも帰るのは午前様で、そして朝は一番に出勤をしてという生活が続いていました。最後は、夜中に帰ったまま、電気をつける直前に、フラフラと倒れるように亡くなったなと、今思い出しました。

 

直子 そうねぇ~。まぁ、だからそういう思いでずっと浮かばれずに、そこにいた可能性はありますよね?

 

憑依霊 はい。自分のダメさやできなさだけが強く残っているので。

 

直子 その思いがあまりに強く残っていて、なおかつ死んだら終わりと思っていたので、あなたは幽界の中にずっといたんでしょうね。それで、この友紀子さんは特に磁力が強くて、しかもこのところ「私はダメだ」という気持ちを持っていたので、あなたはそれに引っ張られて友紀子さんの中に入ったんでしょうね。そして「自分はこんなところにいていいんだろうか?」という思いを、友紀子さんと共に持って、それを増強していたんでしょうね。

 

 最近入って来たんですか?

 

憑依霊 ここ最近だな、と思います。

 

直子 そうかもしれないですねぇ。だけど、本当は死んだ人というのは、幽界にこうやっていないで、ちゃんとアストラル界に行けば、そういう自分のすべての気持ちを解消できるんですよ。今は<新しい世界>もできているので、そこでまた違った人生を送ることも可能ですし。

 

憑依霊 俺なんかが、行けるんですか?

 

直子 もちろん行けますよ。

 

憑依霊 こんなにいろいろやり残して、中途半端に生きていた自分が、そんな新しい世界に行くために反省しても、何もそれ以上には出て来ることなんてあるのかなぁ、と思います(涙)。

 

直子 それは、あなたの今回の人生が、そういう状況を選んで生まれ育って、そこから何を学んでいくかという話なので、それがあなた自身ではなく、今生のストーリーがそうだったんです。でも、そこからあなたが学ぶこともたくさんあったでしょうから、それをちゃんと学びに変えるためのプロセスが、あの世に行けばあるんです。

 

憑依霊 そうなんですね。

 

 

3)お迎え

直子 それを本当に望めば、誰かが迎えに来るはずですよ。まずは自分が死んだことを認めて、あの世に行くプロセスに進もうと思えば、誰かが見えてくるはずなんですが。

 

憑依霊 あっ!

 

直子 だれか見えますか?

 

憑依霊 大学時代に一緒に学んでいた友人が、「お前、そんなところにおらずに、こっちに来て一緒に話をしようよ、何をしてんだ!」と、言っています。

 

直子 そうですね。幽界にいれば「俺なんかがいていいのか」という、その思いをずっと抱いているだけなんですが、アストラル界に行けば、それを学びに変えるプロセスが待っている。でも、アストラル界に行ったからといって、急に「俺は元気!」とはならないですけどね()。だんだんその思いを晴らしていけばいいんですよ。

 

憑依霊 はぁ~(※としみじみ泣く)、はい。

 

直子 じゃあ、その人に付いて行きますか?

 

憑依霊 はい、そうします。ありがとうございました(泣)。

 

 

4)周りの状況(記録:蓮)

直子さんはカウンセラーとして共感しつつ聞いているので、「話を聞いてくれる」という安心感が、しみじみ広がる雰囲気になっていました。聞きに来ていた霊たちも、普段は自信はないけれど、まったく日の目を見なかった自分たちの話をじっくり聞いてもらえると思うと「自分はここにいてもいいんだ」という、しみわたる自己肯定感を味わっているようでした。

 

自己否定的な人が自分の魂を受け入れるというのは、自分を肯定することからはじまるので、このように話をただ聞き共感するということ自体が、彼らにとって何よりもの慰めになっているようでした。<自己肯定・他者否定型>の霊とは違って、強く説得しなくても素直な霊ばかりなので、多くの霊が一緒に浄化していったように思います。

 

 

 

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