NEW 2. 魂とは
2025年9月4日
直日も次元を上げるに従って、その意味付けはシステム論的になっていきましたが、魂についての説明もそうなります。魂は、あの世とこの世を橋渡しする情報の転換装置であるという視座は、この宇宙泡全体まで視野を広げた9次元レベルにおける捉え方でした。
魂は、第1層の霊的自我の中心にあり、さらにその魂の中核には直日があります。そして、直日はあの世(アカシック・フィールド)からの情報が入ってくる接点、魂はその情報をこの世の情報へと転換するシステム、第1層の霊的自我はこの世での体験と学びを貯蔵しておく場です。そして、その体験と学び(情報)は、死に際してすべて魂に記録されて、あの世に携えていくことになります(参照:【図】No.37 自我の構造)。
しかし、実際に魂というのは、<狭義の現象界>である3次元と5次元にしかありません(注1)。そのため、その霊的な意味というのは、別に理解する必要があります。なぜなら、<大元の神>が9次元→7次元を創った段階では、まだ直日を分霊として作っただけでしたので、それはすべてその神につながっているために、それほど大きな差はなかったのです。
5次元になってはじめて、直日だけでなく魂も各個に与えられましたが、それはそれぞれが固有の特性を持った分身となるためでした。ただし、それはまだ神とつながった<ワンネス>を基盤とした個性の発揮、という段階だったのです。
しかし、いよいよ3次元になってからは、さらなるチャレンジとして完全に個人として分かれて、「神に向かうも反するも自由」という<選択の自由>が与えられました。そのために、<第1層の直日>に加えて<第3層の直日>が与えられて、そこから入ってくるニュートラルな意識によって、神と同様に自由にそれぞれの世界を創ることができるようになったのです。
その結果、魂は誰にでもあるはずなのに、それが「見えない、感じられない」という人も多くなっていきました。そうした場合は、第1層の霊的自我を切り離して、第2~3層の<仮の自我>によって生き、本来は魂として地上に降りてきたことをすっかり忘れて、地上的な観念や肉体にとらわれて生きるようになりました。
しかし、<本来の私>は、あくまでも魂とつながった第1~3層の自我ですから、「私とは何か」と問われれば、霊的には「魂である」ということになります。<あの世の私>と<この世の私>をつなぎ、「私という感覚を引き起こす個性の源泉」は、魂だからです。そしてその魂が、地上的な様々な制約を受けながら、いろいろな学びの体験をしている、その場がこの3次元の世界=ホログラフィック・フィールドだ、ということです。
そのような<個性の源泉>を、さらに霊的な表現にするならば、魂とは光です。神は「光あれ」と言ってこの世を創ったと、創世記には書かれていますが、それは単なる象徴ではなく、実際に魂を創った時を表現した言葉なのです。
7次元以上の本来の宇宙とは、真っ暗闇の<空>の世界ですが、そこに個性としての光が生まれたために、光と闇の二元的世界が生まれました。そして今、あなたはその光=魂を持って、この世で修業をしているのです。
注1:<広義の現象界>とは「ヒモ+意識」で構成された宇宙泡内すべてを指し、狭義の現象界とは時空間を備えた3次元と5次元の世界を指す。